格安鯖 HP ProLiant ML115 Part2(PC化編)

さて、先日購入した格安鯖、HP ProLiant ML115ですが、購入したままPCとして使うのには、何かと不便なところも多少あります。

そのまま使うにあたっての問題点…

1 内蔵グラフィックがめちゃめちゃ貧弱


serverengineチップ

一応、serverengineチップ内蔵でMATOROX G200同等のグラフィック機能が内蔵されております。が、やっぱり鯖マシン。「モニタに写ればイイ」という程度のブツですので、メモリはたったの2MBしか使えません。VGAやSVGA程度の解像度であれば、何等問題なく写りますが、それ以上の解像度となると、メモリが足りないため、32bit表示ができなくなります。XGAでは16bit、SXGAでは8bitと、色数に大変な制限が付きまといます。現在一般的な液晶モニタでは、15インチクラスだとXGA、17インチや19インチだと、SXGAの解像度。無理やりそれ以下の解像度で表示させることは不可能ではありませんが、ボケまくりの画面となってしまいますし、何よりも使い勝手が悪すぎます。

2 音源を搭載していない

これも鯖機の宿命ですが、BIOSが発するビープ音やエラー発生時のビープ音しか鳴りません。音楽を聴くどころか、効果音やエフェクト音などの音が一切鳴りまぜん。当たり前と言えば当たり前の話ではありますが、一般的なPCとして使うのにはやはりなんとなく物足りないところです。

3 光学ドライブがCD-ROMである

OSやアプリケーションをインストールするのに使うだけであれば、CD-ROMでも特に問題は無いかもしれませんが、Windows-PCとして使うのなら、まず、Vistaの導入ができません。インストール用メディアがDVD-ROMなので、読み込みすらできません。MSのサポートにお願いして、CD版を送ってもらえばインストールは可能ですが、いちいち面倒です。また、最近のアプリケーションは大容量化しており、DVDメディアで供給されるアプリも少なくありません。そのようなアプリが使えなくなります。また、一般的なPCの使用形態として、DVD鑑賞というのがありますが、DVDビデオすら見れないと言う事態になってしまいます。

4 メモリがECCメモリであり、一般的ではなく、また、非常に高価

鯖なら当然のECCメモリですが、PCとして使う場合、そんななメモリは高価すぎて使えません。また、標準搭載メモリ容量が512MBであり、PCとして使うには容量が少ないばかりか、仮に増設するにしても、一般的なアンバッファメモリと比較して非常に高価です。せっかくの格安鯖なのですから、一般的なメモリを可能な限り大容量で使うのが理想的です。

以上のような問題点がざっとあるのですが、もちろん一般的な鯖として使う場合は、上記のようなことは問題とはなりえません。

幸いにも、ML115にはPCI-Express16Xスロットがもとから付いています。表示の問題は、ユーザーに直ちにかかわる問題ですので、上記のネガティブな部分を取り除くことが「ML115、PC化計画」のコンセプトとなります。

 

1の対策
内蔵グラフィック→PCI-Express16Xグラフィックボードの取り付け

具体的には、PCパーツの最もホットなパーツであるグラフィックボードを取り付ければ良いのですが、内部をご覧になってお分かりの通り、PCI-ExpressスロットとCPUクーラーおよびヒートシンクの隙間がほとんどありません。

CPUクーラーの下にあるヒートシンクと、上から2番目にある拡張スロットである、PCI-Expressスロット。ほとんど隙間がありません。

実際に取り付けるとこんな感じになります。

ほとんど接触状態。2ミリくらいしか空間があいていません。

グラフィックボードの裏面(チップ実装面ではない方)に何らかのパーツが付いていると、物理的に取り付けができなくなります。

今回は最新世代チップGeForce8400GS搭載製品のボードを使用しました。ファンレス製品や、発熱の多い製品、裏面に何らかのプレートが付いている製品などは物理的に装着できないと言う状態に陥ってしまう可能性を検討して、製品選びを行う必要があります。

取り付けてしまえば、グラフィックボード自体との相性問題は少ないようで、比較的多くの製品で動作確認されているようです。

 

2の対策
サウンドボードの取り付け

ここは素直に考えて、サウンドボードを使用すれば良いだけの話です。しかし、PCIスロットの仕様が3.3V専用。5Vの製品は取り付けても起動すらしない事があるようです。

3.3V仕様のサウンドボードはクリエイティブメディア製品の多くは3.3V仕様で、相性も少ないことが知られています。
鯖機ですから、音は鳴れば良いという感覚で、クリエイティブ製で最安製品である、SoundBlaster5.1VXをチョイス。大体\1980くらいで売ってます。ただ、VXの前製品である、SoundBlaster5.1(VXなし)はWindowsVistaで使用すると、STOP ERRORを起動時にたまに吐くようです。これはML115に限った問題ではなく、前メインマシンである、GigaByte GA-MA770-DS3とAthlon64X2 5000+の組み合わせでVistaを使用した場合、同様の現象が発生していました。

後もう一つ、SoundBlasterを取り付ける際、マザー側スロット位置とボード側位置に若干ズレがあるようで、上記写真で言うと、全体的に右側にずれているように感じます。取り付ける際、ボードを左(リアパネル側)に押し込むようにしながら差し込まないと、うまく刺さりません。

 

3の対策
CD-ROMドライブの交換

PCとして使うには、CD-ROMドライブでも問題は無いのですが、やはりイマドキのPCでは、最低限DVD-ROMドライブくらいは装備されています。
CD-ROMドライブはATAPI接続の一般的なCD-ROMドライブなので、手持ちATAPI接続のDVD-RAM読み込み対応のコンボドライブに換装しました。但し、一般的な5インチドライブではなく、ノート用スリムドライブに変換アダプタを噛ましたものを装着しています。

変換アダプタに不具合があり、ジャンパ設定しても、マスターには何故か設定できません。(ML115の問題ではなく、変換アダプタの不具合です。今回取り付ける前から同様の症状が発生していました。)スレーブで認識されてはいますが、特に問題なく使用できており、OSインストールも問題なく可能でした。また、変換アダプタは、通常の4ピン電源は使用せず、FDD用の4ピン電源を使用します。

ML115の電源にも問題があり、FDD用の電源ケーブルが最初から付いていません。
内蔵FDDを取り付ける際にも注意が必要です。
今回は、4ピン12V用の電源ケーブルをFDD用電源ケーブルに変換させてから、装着しています。

今回使用した、スリムドライブ。スロットインタイプのもの。もともとCD-ROMが付いていたところだと、スロットの口のところが、外装パネルに干渉します。そのため、下段ベイに取り付けています。

 

4の対策
アンバッファDDR2 DIMMとの交換

ECCメモリは鯖で使う事が多いメモリであり、PCでは普通使いません。また、非常に高価です。PCとして使うには、アンバッファメモリを大容量で使ったほうが幸せになれます。

今回は、標準搭載の512MBのECCメモリを取り外し、アンバッファタイプのメモリ、1GBモジュールを2枚取り付けました。PCベースの鯖なので、特に起動しなくなるなどという事も起こらず、普通に使えます。
ただ、バルク品の一部で、起動しないとか、エラーを吐くなどという報告も一部見られますので、相性保証などのついたメモリを使用したほうが、精神安定のためにも良いように思います。

同色スロットへの装着で、dualchannel動作OKでした。
nanyaチップ、Elixermodulの今年の正月にソフマップで購入した、1GBの2枚組み、2GBのブリスターパッケージ製品。


これで、PCとしての一応の体裁は完成です。
さて、この出来上がったマシンをどのように使うか…とりあえず、今年式鯖として使えば良いんじゃね?ということで、更なる拡張…現行鯖機のハードディスクの移設を行います。

2008,2,26
2008,3,7修正

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